『プレイヤー』などのエリック・ラルティゴが監督を務め、当時人気音楽オーディション番組で注目されたルアンヌ・エメラがヒロインを演じたフランス映画『エール!』。フランス映画って『ロシュフォールの恋人たち』や『メアリ』など個性的で可愛らしい作品が多いイメージですが、個人的にこの映画がフランス作品の中で一番好きです。
あらすじ
フランスの田舎町に暮らすベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外の全員が聴覚障害者だったが、「家族はひとつ」 を合い言葉に明るく幸せな毎日を送っていた。ある日、ポーラは音楽教師からパリの音楽学校への進学を勧められる。しかしポーラの歌声を聴くことのできない家族は、彼女の才能を信じることができない。家族から猛反対を受けたポーラは、進学を諦めようとするが……。(映画.comより引用)
IMDbによると、役者たちは4ヶ月ほど手話の猛特訓をしたそうで、ポーラの弟役の俳優さんは実際に耳が聞こえないそうです。
『エール!』のおとも
ベリエ一家は酪農を営んでおり、マーケットでチーズを売るシーンがちょくちょく登場します。母は笑顔係、ポーラがお客さんの話を聞く係で弟が会計係と、いつも明るく家族が一致団結している様子が描かれている素敵なシーンです。
本作の見どころは、なんと言ってもポーラを演じたルアンヌ・エメラの力強い歌声。なんと彼女は、世界的人気オーディション番組「The Voice」のフランス版でセミ・ファイナルまで行ったそう。また本作では演技が評価され、セザール賞やリュミエール賞を受賞しました。
耳が聞こえない一家で育ったポーラが音楽の才能を見出し、家族にどう打ち明けるのか葛藤するシーンがとても青春。ラストのシーンはハンカチ必須(泣きました)。
ちなみにルアンヌは『竜とそばかすの姫』のフランス版で吹き替えを担当したそうです 🙂
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