『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』のおともはチョコレートパイ

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2017年のアメリカ映画『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』。ケイシー・アフレックルーニー・マーラが主演を務めた本作は、タイトルからしてホラー映画かな? と思いきや、幽霊が妻をじっと見守る姿を描いた不思議なファンタジー作品。本作では、ある食べ物がとても印象的なシーンがあります。

あらすじ

田舎町の一軒家で若い夫婦が幸せに暮らしてたが、ある日夫が交通事故に遭い、突然の死を迎える。病院で夫の死体を確認した妻は、遺体にシーツを被せて病院をあとにする。しかし、死んだはずの夫はシーツを被った状態の幽霊となり、妻が待つ自宅へと戻ってきてしまう。(映画.comより引用)

シーツ姿のゴーストが時を超えてさまよう『ア・ゴースト・ストーリー』日本版予告編

『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』のおとも

本作では、心に傷を負った妻(ルーニー・マーラ)がキッチンの床に一人で座り、死んだ夫(ケイシー・アフレック)が幽霊となって遠くから見守る中、チョコレートパイを丸ごと食べているというシーンがあります。このシーンはとても印象的で、ルーニーの横からのワイドショットがなんと(映画のバージョンにもよりますが)約9分も続くのです。

A ghost story pie eating scene

ちなみにこのシーンは、サンダンス映画祭2017でプレミア上映された後、観客のあいだで話題に。bustleの記事によると、デビッド・ロウリー監督はこのパイのシーンで観客に不快感を与えたかったと語ったそうです。「観客が(このシーンを)もっと短くしてほしいと思っているなら、それはうまくいっているということ」と発言。

トキエス
トキエス

確かにこのシーン、悲しいし、重く感じるし「早く次のシーンへいかないかな?」と思ってしまうような不思議なシーンでした。

ちなみにルーニーは、このシーンの時に人生で初めてパイを食べたそうです! 彼女は過去にLos Angeles Times紙に対し、「私は甘いものが苦手で、子供の頃は好き嫌いが激しかったんです。でも、デビッド(監督)がどうしてもパイにしたいと言うので、パイにしたの」と説明し、そして「私の最初で最後のパイ」と付け加えました。

 

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この時監督は、台本にはパイを全部食べるように書き、そして撮影中にルーニーに「もう食べられなくなるまで続けてください」と指示したそうです。「彼女は2、3口残していたと思います」とコメント。

ルーニーが「私の最初で最後のパイ」と話した意味がなんとなくわかりました。

 

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参考記事:Rooney Mara ate pie for the first time at 31 years old

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