ディズニープラスで配信が開始された新作ホラー『バーバリアン』。「IT」シリーズでペニーワイズを演じたことでも知られるビル・スカルスガルドが出演しているホラーということで早速鑑賞しましたが、鑑賞後に残ったのはたくさんの謎。その謎の一つを本記事では紹介したいと思います。
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『バーバリアン』あらすじ
そこは、絶対に選んではいけない宿〈ホーム〉だった—— 仕事の面接のため、デトロイトを訪れたテス。深夜に宿泊のために借りたバーバリー通りにある家に到着するが、ダブルブッキングにより、すでに見知らぬ男キースが滞在していた。嵐の中、行く当てがなかったテスは、彼とともにそこに宿泊することを決意。その夜、自分の部屋で眠っていたテスは、部屋のドアが開けられ、家中を動き回る大きな音で目がさめる。翌日、地下室にトイレットペーパーを探しに下りたテスは、誤って鍵をして閉じ込められる。そこで、謎の扉を見つけるのだが…。米国批評家サイト「ロッテン・トマト」で92%の高評価。多くの評論家たちが、「近年で最も恐ろしい映画体験」と絶賛したホラー映画ファン必見の傑作が爆誕。ジョージナ・キャンベル、ビル・スカルスガルド、ジャスティン・ロングの鬼気迫る演技も必見。（https://www.20thcenturystudios.jp/movies/barbarianより引用）
※この先から、ネタバレが含まれます！
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民泊での予約が重なったテスとキース。序盤は、キースがいかにも怪しく、テスもわたしたちオーディエンスと同じく警戒心をものすごく持っています。彼の身分証を写真撮ったり、彼が入れた紅茶を飲まなかったり・・。
しかし映画の後半では、フランク（演：リチャード・ブレーキ）という名の男が、地下にある迷路のようなトンネルで被害者を誘拐し性的暴行を加えるという、胸糞な物語が描かれていました。本作では、この町が廃れる前（パステルカラーいっぱいの可愛らしい街並み）の過去のフラッシュバックなどから、フランクの犯罪とその結果にまつわる重要な詳細が見えてきます。しかし一方で、フランクの犠牲者のほとんどの運命は、本作では明かされていません。
フランクの犯罪は、近親相姦で、彼が誘拐した女性の子供や孫まで性的暴行を加えたことを示唆するシーンも含まれていました。本作に登場する“マザー”も彼の犠牲者の一人で、彼の娘、もしくは孫娘であると推定されます。他にも被害者がいるはずなのに、その姿が見えないまま物語は進んでいきます。
テスを地下室から引っ張り出したホームレスのアンドレは、「つれて行かれた後、誰も出てこない」と主張していました。彼の言葉から考えて、フランクが被害者への虐待をやめ、地下の部屋での隠居生活をスタートした後も、多くの人が民泊に現れ、生きて帰ってくることはなかったようです。テスもAJ（ジャスティン・ロング）もトンネル内で死体には遭遇していませんが、このトンネルの長さからして、被害者の死体はその暗い広がりの奥のどこかに埋まっているのかもしれません。アンドレが「マザーはこのトンネルで最悪の存在ではない」と言っていたように、他の犠牲者もマザーよりはるかに危険な生物に変異して、まだトンネルの未踏の穴のどこかに存在している可能性もあります。
また、AJがフランクの部屋を調べるシーン。そこで、ラックいっぱいのスナッフフィルムが発見されます（いくつかのタイトルはとんでもなく酷い）。このことから、フランクが誘拐したであろう女性の人数が推測できます。
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ScreenRantで紹介された記事によると、テープの数からして、フランクは、おそらく少なくとも41人の女性を誘拐していたようです。また、AJはフランクの部屋を綿密に調べていない・・・というか調べる余裕もなかったことから、犠牲者の数やスナッフフィルムの数はもっと多いかもしれません。バーバリアンの時間軸では、フランクの犯罪をめぐる正式な調査が行われていないため、正確な人数はわかりません。
本作に登場するマザー、本当のところ一体何者なのかは明確にされていません。しかし彼女は、フランクの近親相姦による突然変異の遺伝子を持ったことから、他の犠牲者よりも長く生き延びたのではないでしょうか。本作では、マザーが男たちを容赦なく最も簡単に殺していく姿が描かれていますので、彼女が超人的な強さを持っていることが立証されています。エンディングで、マザーは巨大な塔から落下しますが、それでもどうにか生き延びています。
テスとAJを赤ん坊のように扱いながら、逆らうと殺そうとするのという、とんでもない“マザー”の姿が描かれた『バーバリアン』。たくさんの疑問が残っていることから、続編の実現もあり得そうですね。
ちなみにマザーを演じたのは、この人です↓
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