「カメレオン俳優」とも言われ、これまで数々の個性的な演技を披露してきた名俳優、ジョニー・デップ。そんな彼が娘リリー＝ローズと共演し、さらには変わったフランス語訛りの刑事役でカメレオンっぷりを発揮している映画を今回はご紹介します。タイトルは『Mr.タスク』。なんだか『ムカデ人間』要素が入っている変わり種の一本です。
あらすじ
人間とセイウチの融合を目論む老人の狂気を、「クラークス」「ドグマ」のケビン・スミス監督が描いたホラー。ポッドキャストを運営するウォレスは、航海の話を聞いてほしいという老人の家を取材のため訪れる。ハワードと名乗るその老人から手厚いもてなしを受けたウォレスだが、出された紅茶に睡眠薬が含まれており、気を失ってしまう。目が覚めると足の感覚がなく、パニックに陥るウォレスに対し、ハワードは「これから君はセイウチになるんだ」と告げる。一方、消息を絶ったウォレスを心配し、友人のテディと恋人のアリーがウォレスの足跡をたどっていた。（映画.comより引用）
『Mr.タスク』のおとも
変人に捕まってしまったポッドキャスターの悲劇を描いた本作。ホラーなのに所々笑いを挟んでくるところにびっくりさせられました。本作、ジョニー・デップが出演すると聞いて、手に取ったのですが、まだかまだかと待ち侘びた頃に出てきました。彼はケベック州出身の刑事ギー・ラポワンテとして出演しています。特殊メイクもしているし、英語の発音も全然違う！
そんな彼が、フレンチフライと小さめのバーガー、ミルクシェイクを頼み、ウォレスを探しているテディとアリーに対し、ハワードという老人の過去について語るシーンがあります。バーガーはこれでもか！というくらいぺちゃんこに潰して「こんなの母国にないよ」と言いながら食べ、ミルクシェイクには、お酒を混ぜちゃうギー・ラポワンテ。ユニークな食べ方に思わず口が開いちゃいます。
（個人的に）食べ方を真似しようとは思いませんが、映画の世界に浸りたい方はぜひ。
ちなみに本作には、ジョニーの実の娘であるリリー＝ローズ・デップも出演しており、ちょっとだけですが親子での掛け合いのシーンもあります◎
【小ネタ】これを知っているとちょっと映画が面白くなる
IMDbによると実は、ギー・ラポワンテの役は当初、クエンティン・タランティーノにオファーがあったそうです。ケビン・スミス監督はあるインタビューで、タランティーノがギーではなくウォレス役をオファーされていると思っていたと明かしました。その結果、ジョニーがギー役として出演することになったそうです。
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