こんにちは。
今回は、邦題のイメージとストーリーのイメージがぜんぜん違うというお話をしたいとおもいます。
たまに、「なんでこの邦題にしたん?」「ダサない?」とか邦題について不満を持ってしまう作品ってありますよね。
しかし、映画関連の学校に行っていた時、自分の好きな洋画(日本に来ていないもの)に邦題を付けてみるという宿題があったのですが、タイトル考えるのってめちゃくちゃ難しいんですよね。だから、邦題が変な感じになっちゃうのもわかります。
・・・わかるんですよ、でも、「邦題で損してる!中身はすごく良いのに!」という映画もたくさんあって、映画ファンとしては少し残念に思うこともありますよね。
『残酷で異常』という映画が予想以上に良作
劇場未公開作品でカナダの映画『残酷で異常』という映画を鑑賞しました。パッケージは2人の男が、なにやら薄暗い部屋で天井にある扉?的なものを見ている写真なんです。
タイトルとこのパッケージからして、「監禁された系?」「脱出系?」というイメージで、グロテスクなシーンとかあるんだろうなと予想しておりました。
しかし、内容はタイムループ系作品で、予想外な結末もあり◎。タイトルのように「残酷で異常」の描写はなかったのです。ネット上でも「タイトルで損してる」との声が多く見受けられました。
あらすじをざっくりと
あらすじをざっくりと話すと、主人公が妻を殺害した日と、謎の場所で行われるグループセッションを行ったり着たり。なぜ自分がグループセッションに参加しているのか、妻をなぜ殺すことになってしまったのか、という真相をタイムループしながら徐々に暴いていくストーリーです。
ちなみに、グループセッションには、犯罪(殺人)を犯してしまった人々が集まってます。
ではなぜこの邦題?
ではなぜこの邦題になったのでしょうか。原題は「Cruel & Unusual」。確かに「Cruel」は「残酷」とも訳せて「Unusual」は「異常」とも訳せますね。直訳なのに、なぜ「タイトルで損している」と言われちゃうのか・・調べてみました。
一体、本作のどこが「残酷で異常」だったのでしょうか。
1つ目は、グループセッションが終わると、自身が誰かを殺してしまった日に逆戻りさせられ、それが毎回続くという「残酷さ」(Cruelは「非情」とも訳せるので、グループセッションの「非情さ」を指しているのかと)
2つ目は、タイムループどうこうの前に、実際に登場人物たちが現実世界で起こしてしまった殺人犯罪(はんざい)が「異常」(Unusuall →普通でない)ということ。(親をナイフで28回刺す、子どもを酔って溺死させる、子どもの前で首をつるなど)
映像としては、スプラッター映画のような「残酷で異常」な部分はなかったため、タイトルとのギャップがあったのかもしれません。しかし、上記の2つを考えると、映画のタイトルが「Cruel & Unusual」となった理由も理解できますね。
(あくまで私の見解です)
結局言いたいことは、邦題とジャケットの印象だけでその映画が「つまらない」わけではないということです。やっぱり良作に出会うには、片っ端から見ないといけないのかもです。
ちなみに私が一番キライな邦題は「バス男」です。(のちにタイトル変更になったけど)
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