邦題のイメージと中身のイメージが違う話

おともコラム

こんにちは。

今回は、邦題のイメージとストーリーのイメージがぜんぜん違うというお話をしたいとおもいます。

たまに、「なんでこの邦題にしたん?」「ダサない?」とか邦題について不満を持ってしまう作品ってありますよね。

しかし、映画関連の学校に行っていた時、自分の好きな洋画(日本に来ていないもの)に邦題を付けてみるという宿題があったのですが、タイトル考えるのってめちゃくちゃ難しいんですよね。だから、邦題が変な感じになっちゃうのもわかります。

・・・わかるんですよ、でも、「邦題で損してる!中身はすごく良いのに!」という映画もたくさんあって、映画ファンとしては少し残念に思うこともありますよね。

『残酷で異常』という映画が予想以上に良作

Cruel & Unusual Official Movie Trailer #1 (2014) – David Richmond-Peck Mystery Movie HD

劇場未公開作品でカナダの映画『残酷で異常』という映画を鑑賞しました。パッケージは2人の男が、なにやら薄暗い部屋で天井にある扉?的なものを見ている写真なんです。

タイトルとこのパッケージからして、「監禁された系?」「脱出系?」というイメージで、グロテスクなシーンとかあるんだろうなと予想しておりました。

しかし、内容はタイムループ系作品で、予想外な結末もあり◎。タイトルのように「残酷で異常」の描写はなかったのです。ネット上でも「タイトルで損してる」との声が多く見受けられました。

あらすじをざっくりと

あらすじをざっくりと話すと、主人公が妻を殺害した日と、謎の場所で行われるグループセッションを行ったり着たり。なぜ自分がグループセッションに参加しているのか、妻をなぜ殺すことになってしまったのか、という真相をタイムループしながら徐々に暴いていくストーリーです。

ちなみに、グループセッションには、犯罪(殺人)を犯してしまった人々が集まってます。

ではなぜこの邦題?

ではなぜこの邦題になったのでしょうか。原題は「Cruel & Unusual」。確かに「Cruel」は「残酷」とも訳せて「Unusual」は「異常」とも訳せますね。直訳なのに、なぜ「タイトルで損している」と言われちゃうのか・・調べてみました。

一体、本作のどこが「残酷で異常」だったのでしょうか。

1つ目は、グループセッションが終わると、自身が誰かを殺してしまった日に逆戻りさせられ、それが毎回続くという「残酷さ」(Cruelは「非情」とも訳せるので、グループセッションの「非情さ」を指しているのかと)

2つ目は、タイムループどうこうの前に、実際に登場人物たちが現実世界で起こしてしまった殺人犯罪(はんざい)が「異常」(Unusuall →普通でない)ということ。(親をナイフで28回刺す、子どもを酔って溺死させる、子どもの前で首をつるなど)

映像としては、スプラッター映画のような「残酷で異常」な部分はなかったため、タイトルとのギャップがあったのかもしれません。しかし、上記の2つを考えると、映画のタイトルが「Cruel & Unusual」となった理由も理解できますね。

(あくまで私の見解です)

結局言いたいことは、邦題とジャケットの印象だけでその映画が「つまらない」わけではないということです。やっぱり良作に出会うには、片っ端から見ないといけないのかもです。

トキエス
トキエス

ちなみに私が一番キライな邦題は「バス男」です。(のちにタイトル変更になったけど)

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