よくホラー映画のあらすじとか、概要とか見ていて「これはPOV方式で撮影された!」とか「衝撃のモキュメンタリー映画!」とか書かれていることってありますよね。
でも見たら、全部おんなじ感じやん・・・
と思った方、いませんか?
それではPOVとモキュメンタリーの違いとは一体なんなんでしょうか。
本記事では、その違いについて解説していきます 🙂
POV作品
POVとはなんの略なのか、ご存知でしょうか。これは「Point Of View」で、日本語では「視点ショット」なんて言われています。
POVの火付け役と言われている『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』↓
これは、登場人物とカメラの視点が同じ!ってことです。登場人物目線で楽しめるので、映画の世界にどっぷり浸れるのも、すごくこのPOV作品のいいところ。
でも一方で、カメラを持って走るシーンや、パニックに陥るシーンがてんこ盛りのため
これは酔ってしまう・・・
という人も多いようです。
モキュメンタリー
モキュメンタリーというのは、「mock(マネる)」と「Documentary(ドキュメンタリー)」をかけ合わせた造語。ドキュメンタリーをマネて作ったよ、だからフィクションだよ、ということです。「フェイク・ドキュメンタリー」とも言われることもあります。
なので、上記で紹介した『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』も実はモキュメンタリーなんです!
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は登場人物と同じ目線で作られた(=POV)フィクションのドキュメンタリー(=モキュメンタリー)ってことです。
これを言えば『パラノーマル・アクティビティ』シリーズも『REC』シリーズもすべてPOV作品であり、モキュメンタリー作品でもあるということですね。なんか書いている自分も、スッキリしました。
モキュメンタリー の有名映画『THE 4TH KIND フォース・カインド』↓
たとえば、ミラ・ジョヴォヴィッチが出演した『THE 4TH KIND フォース・カインド』(原題: The Fourth Kind)は、フェイクのドキュメンタリーですが、パトカーのレコーダー映像やら、監視カメラやらの映像と再現した映像とを組み合わせているので、POV作品とは言えないのではないかな、と思います。
ちなみにこの作品は冒頭に「ある記録映像と再現映像で構成されています」と出てきますので、
モキュメンタリーではなくドキュメンタリーじゃないの?
と思いますよね。
実は公開当初、「これは実際にあった事件だ!」というネット記事がアメリカで拡散されていたのですが、これをユニバーサル・ピクチャーズがニュース記事などを偽装していたことを認めるという、映画ファンにとっては衝撃的な事件も発生していたようです。
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