ディズニーが、2010年の人気アニメ映画『塔の上のラプンツェル(原題:Tangled)』の実写化プロジェクトを一時停止していたことが明らかになりました。その背景には、最近公開された実写版『白雪姫』の興行不振があるようです。Page Sixが報じています。
すでに『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシー監督を起用し、脚本には『ソー:ラブ&サンダー』の共同脚本家ジェニファー・ケイティン・ロビンソンを迎えるなど、プロジェクトは順調に進んでいたはずでした。しかし、『白雪姫』の成績を受けて、スタジオは一旦ブレーキを踏む決断を下しました。
『白雪姫』、制作費270億円で興収146億円
『白雪姫』の実写版には、主演にレイチェル・ゼグラー、共演にガル・ガドットという豪華キャストを揃え、製作・宣伝費には2億7,000万ドル(約405億円)もの巨額が投入されました。にもかかわらず、アメリカ国内での興行収入はわずか7,000万ドル(約105億円)、全世界でも1億4,600万ドル(約219億円)にとどまり、ディズニーにとっては大きな痛手となりました。
論争に次ぐ論争―映画の外でも騒動が
この『白雪姫』、公開前から何かと話題に事欠きませんでした。まず、ゼグラーが演じる“白雪姫”のキャスティングには一部から人種差別的な批判が集まり、さらに小人のキャラクターに本物の小人俳優を使わずCGで描いたことも物議を醸しました。
さらにゼグラー本人も、1937年のオリジナル版について「変だし、時代遅れ」と発言し、「王子がストーカーのよう」といったジョークで火に油を注ぐことに。また、SNSでの発言や政治的スタンスがプロモーションの場にも影響を及ぼし、共演者のガドットとの間にもパレスチナ・イスラエル問題に対する意見の違いから緊張が走ったと報じられています。
結果として、ディズニーは映画のプレミアを縮小し、メディアを排除して写真撮影のみにとどめるなど、異例のプロモーション体制となりました。

実写版『塔の上のラプンツェル』の公開がいつになるか、もしくはこのままお蔵入りになってしまうのかはまだ不明。しかし、ファンにとってはこの決断が少しでもクオリティの高い作品につながることを願いたいところです。
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