【映画をもっと楽しむために】臨場感あふれる映像技術「トラッキングショット (Tracking Shot)」とは?

@Vin Kong Rosa Chea / YouTubevv おともコラム
@Vin Kong Rosa Chea / YouTube

映画を見ていて、「このシーン、まるで自分がその場にいるみたい!」と感じたことはありませんか?そのような臨場感を生み出す技術の一つに「トラッキングショット」があります。今回は、トラッキングショットとは何か、その魅力と効果について解説します。

トラッキングショットとは?

トラッキングショットは、カメラが被写体に合わせて移動するショットのことを指します。固定されたカメラではなく、レールやドリーに取り付けられたカメラが、被写体の動きに合わせて前後左右に動きます。これにより、観客はまるでシーンの中を一緒に移動しているかのような感覚を味わえます。

トラッキングショットの魅力

トラッキングショットの最大の魅力は、その臨場感です。カメラが被写体と一緒に動くことで、観客はより深く物語に没入することができます。例えば、アクションシーンではキャラクターの動きに合わせてカメラが移動することで、緊迫感やスピード感が一層高まります。

また、トラッキングショットは感情の強調にも効果的です。キャラクターが感情的な瞬間を迎えるシーンで、カメラがゆっくりと近づいていくことで、その感情が観客にも伝わりやすくなります。

トラッキングショットの有名な例

映画史に残るトラッキングショットの名場面はいくつかありますが、その中でも特に有名なのがスタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』です。ホテルの廊下を三輪車で走るダニー少年をカメラが追いかけるシーンは、その緊張感と不安感を見事に表現しています。

The Shining – Tracking Shot

また、スティーブン・スピルバーグ監督の『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でも、インディ・ジョーンズが洞窟を駆け抜けるシーンでのトラッキングショットが印象的です。このシーンでは、インディの冒険心やスリルが観客にダイレクトに伝わります。

まとめ

トラッキングショットは、映画の臨場感や感情を強調するための強力な技術です。カメラが被写体と共に動くことで、観客はまるで映画の中にいるかのような感覚を味わえます。次回映画を見る際には、トラッキングショットに注目してみてください。そのシーンがどれほどの効果を持っているか、新たな視点で楽しむことができるでしょう。

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