ベニチオ・デル・トロに惚れる / Netflix『Reptile』レビュー

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『ショーン・メンデス: ありのままの魅力 2020年』など音楽作品をこれまで手がけてきたグラント・シンガーが監督&共同脚本を務めたnetflix映画『Reptile』。私は、トロント国際映画祭で鑑賞したのですが、改めてネトフリで見てその魅力に引き込まれていきました。

Reptile | Benicio Del Toro & Justin Timberlake | Official Trailer | Netflix

ベニチオ・デル・トロが演じるのは、ベテラン刑事のトム。彼は、不動産業者のサマーが殺された現場へと向かいます。サマーの恋人であるウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)が早速事情聴取を受けることに。トムは忠実なパートナー、ダン(アト・エッサンドー)と共に手がかりを追っていきますが、殺害現場を徘徊する人物や、被害者の元恋人、さらにウィルが母親と経営する会社での奇妙なやり取りなど・・・疑わずにはいられない要素が次々と調査で明らかになっていきます。

オーディエンスとしてみていると、本当に誰が犯人かわからない、多くの疑惑の「寄せ集め」という感覚で、それが本作のストーリーにどっぷりと浸かれる理由なのかと思いました。こんなに観客を不安にさせる瞬間が詰め込まれている作品も珍しいのではないでしょうか。本作を見ていて、ある時は『ファーゴ』みたい! ある時は、デヴィッド・フィンチャーの作品みたい! と多くの有名作品が観客に与えていた不安要素を、本作一本で一気に感じ取れる・・といった感じでした。

なんといってもトムの観察力があり、規則に忠実で、率直で、ジョークも忘れないそのキャラクターに惹かれ、彼と一緒に調査を協力しているかのような気分にさせてくれる一本でした。

↓このシーン、好きすぎました。

 

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トキエス
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ちなみにトム役のデル・トロは、シンガーとベンジャミン・ブリュワーと共に脚本家としてもクレジットされています。

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