ディズニープラスで配信されている映画『誰も助けてくれない』が、ここカナダでも話題になっています。約90分の本編でほぼセリフがない本作、意外な結末に衝撃を受けました・・・。
※本記事では、『誰も助けてくれない (No One Will Save You) 』のネタバレが含まれます。
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『誰も助けてくれない』のストーリーは、主にエイリアンの侵略に対して、ブリンが抵抗することに焦点を当てていますが、同時に彼女の過去に何があったのかに迫っていきます。ブリンは過去の出来事から、町中から嫌われているため、エイリアンが家に入ってきて警察に駆け込んでも、みんなから煙たがられてしまい、さらにはツバまでかけられてしまうのです・・・・。
典型的なエイリアン侵略映画ではなく、エイリアンに追いかけられるブリンの姿を徹底的に映している本作。エイリアンは毎晩のように彼女の家に侵入しようとするため、正直中盤までは飽き飽きしてしまう展開が続いています。
本作の終盤では、ついにブリンがエイリアンに捕まります。エイリアンが宇宙船に彼女を捕らえた後、エイリアンは彼女に近づき、その指の先で彼女の額を触れます。これにより、エイリアンは彼女の記憶にアクセス。ブリンが彼女の地域社会から孤立した悲劇的な出来事を解き放ちます。
ブリンは子供の頃、友人のモードを誤って殺害したことが明らかに。彼女の過去を見ると、エイリアンは彼女に同情せざるを得ず、彼女を解放し、彼女を彼らの支配下に置かない唯一の人物にさせるのです。
エイリアンの支配から解放されたブリンは地球に戻り、安心して笑います。
その後の印象的なシーンは、ブリンが家を出るところです。庭で働く隣人たちを見つけ、彼女は彼らに手を振り、彼らも手を振り返します。これは、誰も彼女に挨拶しない開始シーンとは対照的であり、最初は無視されていた彼女の存在を際立たせています。
ブリンはエイリアンによって体を乗っ取られた(っぽい)人々と一緒にミル・リバーでのダンスに参加。彼女は他の町の人々と一緒に踊り、子供の頃以来の幸せを感じています。
Screen Rantでは、「最後にブリンが死んでいるか夢を見ているかという疑問を呼び起こすかもしれない」という記事がありました。しかし、「結末のシーンでの彼女の額の傷は、彼女の経験が実際に起こったことであることの証明である」とも述べられていました。
この結末について多くの予測がされていますが、ホラー作家の巨匠であるスティーブン・キングは「『誰も助けてくれない』:素晴らしく、大胆で、魅力的で、恐ろしい。それと似たものを見つけるには、60 年以上前、トワイライト ゾーンの「The Invaders」と呼ばれるエピソードまで遡る必要がある。本当にユニークだ」とコメントし大絶賛。
NO ONE WILL SAVE YOU: Brilliant, daring, involving, scary. You have to go back over 60 years, to a TWILIGHT ZONE episode called "The Invaders," to find anything remotely like it.
Truly unique.— Stephen King (@StephenKing) September 25, 2023
また監督ブライアン・ダフィールドは「Inverse」のインタビューで、結末は複数の方法で解釈できると説明。彼の意見では、ブリンに幸せな結末を与えた決断は彼女の癒しの経験を反映するものであると述べました。「一部の人々は『彼女は死んでいるか夢を見ているのか』と言っていますが、私はすべてのバージョンには確定的なダークの要素がないと思います。しかし、私にとって結末の重要な部分は、ブリンが良い状態にあることです」とコメントしています。
孤独な女の子が不気味な形で幸せになるというそんな結末。早くも続編に期待の声が上がっていますがScreen Rantによると、『No One Will Save You 2』最初は続編を計画していなかったものの、米Huluでの成功を受け、可能性は大いにあるといいます。とはいえ、ウワサ止まりの情報なので、ファンは続編決定のニュースを待つしかないようです。
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